内耳の蝸牛
構造と機能: 蝸牛は内耳に位置し、音を感知する重要な役割を果たしています。形状はカタツムリの殻に似ており、約2.5回転する螺旋状の管から成り立っています。内部はリンパ液で満たされており、音の振動がこの液体を介して伝わります。
- 音の伝達: 音波は外耳から中耳を経て蝸牛に到達し、鼓膜と耳小骨の振動がリンパ液を揺らします。この揺れが有毛細胞を刺激し、電気信号に変換され、聴神経を通じて脳に送られます。
- 周波数分析: 蝸牛内部の基底膜は、音の周波数に応じて異なる位置で振動します。これにより、異なる音の高さを識別することが可能です。
人間は音波そのものを電気信号に変換していない。周波数ごとの音の強さの信号を個別に認識している。