python -m pip install –upgrade pip と pip install –upgrade pip の違い

  1. python -m pip install --upgrade pip:
    • これは Python の実行環境に直接関連するコマンドです。
    • python -m pip を使用することで、インストールされている Python のバージョンに関連付けられた pip を確実に使用します。
    • 例えば、システムに複数の Python バージョンがインストールされている場合でも、python -m pip を使うことで正しいバージョンの pip を指定して操作ができます。
    • 特に仮想環境を使用している場合でも、環境に依存した pip が使われます。
  2. pip install --upgrade pip:
    • これはシステムにインストールされている pip を直接呼び出して、pip 自体をアップグレードするコマンドです。
    • ただし、システムに複数の Python バージョンがある場合や、仮想環境内で使用している場合、pip がどの Python 環境に関連しているかが不明確になる可能性があります。

まとめ:

  • python -m pip を使う方が確実に指定した Python 環境に紐づけた pip を使ってアップグレードを行えるため、複数の Python バージョンがインストールされている環境では安全な方法といえます。
  • pip コマンドを直接使用すると、システムの PATH にある pip コマンドが使用されるため、意図しない Python 環境が使用されることがあります。
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