デザイナー育成 カギは「幅」と「深さ」

デザイン
https://koho.mediba.jp/2019/02/21/yahoo_interview/

「最低限どこでも通用するように」ということが大事\

「UI設計」「ビジュアルデザイン」「実装(コーディング)」それぞれで教えるべきスキルを書き出し、最低限の業務に関わるかどうか、部門からのニーズがあるかどうかを基準に選定

「目指すべきレベル」を明確にするため、研修前に各講義について5段階で評価するアンケートを採りました。1は「全く知らない」、2は「知っている」、3は「サポートしてくれればできる」、4は「一人でできる」、5は「人に教えられる」、という具合。

講義ごとにどのレベルを目指すのかを定義したんです。座学だけでもいいとか、できなきゃ困るからハンズオンでしっかりやる

昔はプロセスの中のデザインの部分だけをデザイナーがやっていたので、極端な話、ビジュアルさえ作れればよかったんですよね。でもいまはUXを含めてデザイナーの領域もかなり幅が広がってきているので、それに合わせて拡張しています。

フロントエンドエンジニアとかぶる領域が多いので、研修でもエンジニアと連携する必要が出てくると思います。今後はそこをもっと強化していきたい

実際に手を動かす課題に対して先輩社員がフィードバックする機会を増やしました

何がよかったか悪かったか、またその理由が分かる状況を作るのは重要かなと思っています。そこには黒帯(ヤフー社内におけるトップデザイナー)も巻き込みました。

基礎知識のインプット方法。eラーニングで受講してもらったり、情報がまとめられているサイトのブックマークを渡して自分で学ぶ方法を伝える。それが済んだあとに何か作る課題も与えて、そっちはしっかり見るという方法はあり

レビューするリソースが足りない場合は、新卒が相談するためのルールを作る。「こことここを調べて分からなかったら質問に来て」とか「この時間はなんでも聞いていい時間にしよう」と固定の時間を捻出するとか。一番まずいのは、「先輩、忙しそうだから聞かない方がいいかな……」という状況だと思う

「プロのデザイナーとは」ということは一番初めに考えてほしいです。学生だと自分の作品はたくさん作っていると思いますが、自分のものではなく世の中のいろんな思いを形にしていくのがデザイナーですし、それによっていろんな課題を解決していくのがデザイナーだと思います。

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